永住許可申請の様式は出入国在留管理庁のHPからダウンロード可能ですが、永住許可の申請書の書き方や記入例は記載されていません。
このページでは永住許可申請書の書き方と記入例を公開します。
永住許可申請書を記入する前に準備しておく書類
- パスポート
- 在留カード
- 住民票
- 課税証明書
永住許可申請書(1枚目)の書き方
永住許可申請書の1枚目は在留カードやパスポート等の公的な資料から書き写す項目が多いですが、正確な記入を心掛けます。
写真貼付欄
スマホで撮影、写真機で撮影、写真屋さんで撮影。どの方法でも可能ですが、出入国在留管理庁指定の規格を満たしていることが必要です。
規格に沿っていない写真を貼付けて申請した場合には貼直しになることがあります。
1.国籍・地域
永住許可申請人の国籍を記入します。
国名は正式な名称でなくても構いません。
例:アメリカ合衆国→【アメリカ】 中華人民共和国→【中国】 ベトナム社会主義共和国→【ベトナム】
地域とは
台湾や香港などの日本が国として認めていない地域のことを指します。
2.生年月日
永住許可申請人の生年月日を記入します。
誕生年は西暦で記入します。
3.氏名
パスポートの記載どおりに記入します。
漢字圏の外国人で漢字とアルファベットの記載がある場合には、漢字の氏名を左に、右側にアルファベットを記入します。
記載例は中国人を想定して書いていますので、漢字で氏名を記載して右側にアルファベット(ピンイン)を記入しています。
4.性別
申請人の性別を〇で囲みます。
5.出生地
生まれた場所を記入します。
パスポートに「Plece of birth」欄がある場合には転記します。
中国のパスポートには地名の漢字と右側にアルファベット(ピンイン)が書かれていますが、漢字部分だけの記入で差し支えありません。
6.配偶者の有無
有か無を〇で囲みます。
7.職業
「会社員」「経営者」「主婦(主夫)」等
8.本国における居住地
本国での住所を記入します。
例:中国 広東省
9.居住地
現在の住所を記入します。
電話番号
固定電話の番号を記入します。固定電話が無い場合には「なし」と記入します。
携帯電話番号
携帯電話の番号を記入します。
入管からの連絡を受けることができるように、必ず固定電話か携帯電話のどちらかを記入してください。
10.旅券
(1)番号
パスポートの旅券番号を転記します。
(2)有効期限
パスポートの有効期限を転記します。
11.現に有する在留資格
在留カードの在留資格・在留期間・在留期間の満了日を転記します。
12.在留カード番号
在留カードの右上の番号を転記します。
13.犯罪を理由とする処分を受けたことの有無
犯罪をして処分されたことがある場合には「有」、無い場合には「無」を〇で囲みます。
処分とは万引き等で見つかって罰金などの処分を受けることで、処分を受けている場合には「有」になります。
処分を受けていない場合であっても入管に通知されていることがありますので、その場合には永住許可申請に影響があると考えます。
14.永住許可を申請する理由
例:これからも日本で家族と永続的に暮らしていきたい。
記入欄に収まりきらない場合には別紙参照として別紙に記入します。
15.上記と異なる国籍、地域、生年月日、氏名による出入国の有無
現在の在留資格を有している国籍、氏名、生年月日以外で日本に入国したことがある場合には「有」を〇で囲みます。
有に〇をつけた場合には、その当時の国籍・地域、氏名、生年月日を記入し、その直近の入国年月日、出国年月日を記入します。
16.経歴
日本に入国後の学歴や職歴を記入します。
記入欄に収まりきらない場合には「別紙参照」として別紙に記入します。
永住許可申請書(2枚目)の書き方
永住許可申請書の2枚目は申請人ご自身の情報以外に家族や身元保証人に関する項目がありますので、事前に身元保証人の勤務先情報を確認しておくことをお勧めします。
17.主たる生計維持者
(1)申請人との関係
主たる生計維持者から見て申請人との関係に該当する□を塗りつぶします。
勤務先の情報、年収を記入します。
(2)勤務先
勤務先の情報を記入します。
(3)年収
年収を記入します。
課税証明書を見ながら記入します。
18.在日親族
日本にいる家族、親族の情報を記入します。
日本人の場合には在留カードはありませんので、在留カード番号欄は「なし」とします。
19.在日身元保証人
在日身元保証人の情報を記入します。
永住許可申請における身元保証人になることができるのは日本人又は「永住者」である外国人です。
20.代理人
本人に替わって法定代理人が申請する場合に記入します。
本人が申請する場合には「なし」と記入しておきます。
申請人(法定代理人)の署名/申請書作成年月日
申請人の氏名と本申請書作成年月日を自筆します。
取次者
私ども行政書士などに申請取次を依頼された場合にはこの欄に取次者の情報を記入します。