【結婚ビザ】理由書の書き方と例文

結婚ビザの理由書は必須書類ではありませんが、出入国管理局での審査では非常に重要な役割を果たします。この記事では結婚ビザの申請に役立つ正しい理由書の書き方について解説します。

理由書の役割

結婚ビザの申請における理由書の役割は、出会ってから結婚までの経緯を説明するだけでなく「結婚の信ぴょう性」や「生計や資産」について、添付した書類だけでは審査官に伝えることが難しい事柄を説明することにあります。例えば申請書類に非課税証明書が添付されていたとします。審査官は「どうして非課税なのか？生計に不安がある？」と疑問に思うことでしょう。そのような時に理由書で説明があれば審査がスムーズに進む可能性があります。

結婚ビザ理由書の様式・見本

結婚ビザの理由書の書き方

結婚ビザの書き方についてはこれといった決まり事がありません。審査官に内容を理解してもらいやすいように順序立てて書くことが重要です。

１．概要の説明

理由書の書き始めはまず、自分は誰であるのか、これから何を書くのかを簡単に説明します。

例文

私は申請人の夫で〇〇〇〇と申します。２０２４年１２月１日に奈良県〇〇市にて韓国人の〇〇〇〇と結婚いたしました。妻と結婚するに至った交際経緯や申請理由について説明させていただきます。

２．いつ、どこで、どのように出会ったか

出会のきっかけについて、いつ、どこで、どのように出会ったを詳細に書きます。もしも出会いのきっかけに偽装結婚を疑われるおそれのある事情である場合であっても嘘は絶対に書かないようにしてください。

例文

私と妻は〇〇〇というソーシャルゲームアプリで知り合いました。〇〇〇はチームで協力して対戦するゲームです。ゲーム内で私たちは意気投合し、個人的なメッセージを送り合うようになりました。最初はゲームの内容を中心にメッセージを送り合っていましたが、少しずつプライベートな事を話すようになりました。妻の日本語は自然でしたのでずっと日本人だと思っていましたが、日本で働いている外国人であることを後に知りました。それから私たちは電話でも話すようになり、ますます意気投合し、私たちは会ってみたいと思うようになりました。そして２０２３年１月５日に大阪市の難波で会うことになりました。

３．交際開始までの流れ

実際に会ってから付き合うことになるまでの経緯を説明します。

例文

私たちは２０２３年８月１４日に奈良公園へ行きました。その日の夕食の際に私は妻に告白しました。妻も同じことを考えていたようで、迷うことなく受け入れてくれました。

４．結婚することになった経緯

プロポーズの様子やその後、両親へ報告した時、結婚式の様子を記載します。

例文

そして今度は妻が日本に行きたいと言ってくれました。そして２０２３年６月２２日に妻が来日し、大阪市内を観光しました。その夜に心斎橋の〇〇〇というレストランでプロポーズをし、私たちは婚約に至りました。翌日に妻を私の両親に紹介し、結婚の報告をしました。両親には「おめでとう。応援するよ」と言ってもらうことができました。

５．今後の結婚生活・生計について

配偶者ビザの申請では日本での滞在費用を証明する資料の添付を求められますが、それだけでは審査官に伝わりづらい為、理由書で補足説明しておくと良いです。

例文

私は会社員をしており年収は課税証明書ベースで３００万円ございます。また貯蓄が２００万円ございます。住居は親の持ち家に同居をする予定ですので家賃はかかりません。従いまして私たちの結婚生活に経済的な心配はございません。

６．結びのひと言

結びの文章は審査結果へ直接の影響は無いと思いますが、丁寧に書くと理由書全体の印象が良くなります。

例文

夫と出会えたことに心から感謝し、日本で家族揃って誠実に暮らしていきたいと考えております。上記の内容を高配いただき、夫に「日本人の配偶者等」の在留資格を交付いただけますよう、お願い申し上げます。

状況によって書いた方が良いこと

ご夫婦の状況によって理由書に書く内容が異なります。結婚の信ぴょう性に疑義を持たれる可能性のある事情がある場合や、生計に不安がある状態の場合等には理由書で詳細を説明しておくと審査がスムーズにされます。以下はほんの一例ですがこのような場合には詳細を説明することを要します。

年齢差が大きい場合	年齢差についてどう考えているか
離婚歴が有る場合	離婚することになった経緯について
風俗系のお店で働いている	仕事についてどう思っているのか。今後も仕事を継続するのか
連れ子がいる	連れ子についてどう思っているのか。連れ子との関係はどうか
非課税になっている	非課税となった経緯と生計に不安がないことの説明
納税証明書の収入額が少ない	収入額が少ない理由と生計に不安がないことの説明

状況によって理由書に書くこと